Everlastingly Love~もう一つの恋物語~
「やっと笑ってくれたね!私が心配かけてしまったからリックの顔、ずっと引き攣ってた……だから笑ってくれて嬉しい!」
自分が少し笑っただけでリアナがこんなにも喜んでくれるなら彼女の前では出来る限り笑顔でいよう。
そう思った。
「リアナ様、一つ問題がございます……」
「問題?」
「あなたをどうやって帰すかです」
「あっ……」
「ここは騎士の宿舎です。女性の立ち入りは禁止されていますから……」
「リックごめんなさい。本当にごめんなさい……私は何も考えていなかった。あなたの負担になりたくないのに迷惑ばかりかけてる自分が嫌になる……」
「あなたを負担に思った事はありません。迷惑だとも思っていませんよ」
「リック……立場を気にしてくれなくていいんだよ。ハッキリ言ってね……」
「嘘ではありません。本心です」