君が望んだ永遠
「雪原……熱あるの?」
「ううん。平熱だよ」
そう言われて
オデコを触ってみたけど
全然 熱くなかった。
「幸音ちゃん」
「うん?」
「あんまり涼太と仲良くしないで」
「な……なんで?」
あたしが尋ねると
君は少し頬を赤らめて言う。
「……俺が嫌だから」
そう言って手で顔を隠す姿が
堪らなく可愛い。
「大丈夫だよ。
だって、あたしが好きなのは
雪原だもん」
そう昨日、言ったじゃん。