君が望んだ永遠



コイツ…………

馬鹿にしやがって…!



「返してよ、雪原のバカ」


そう言って手を伸ばすけど
あたしの157cmの身長で
届くわけもなく

ずっと教科書は雪原の手によってブラブラ揺れている。




「あははっ!
幸音ちゃん可愛いっ(笑)」


「~~っ///」



あたしは恥ずかしさの余り
雪原の顔を見れずにいたけれど


雪原は
また“あの笑顔”をしていたんだ。



それを見て



「雪原君って
あんな風に笑うんだ…」


美華が驚いていたのを
あたしは
知らない――――。





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