君が望んだ永遠



止むまで
しばらくココで待ってよう


あたしは壁にもたれて
雨が止むのを
ひたすら願いながら空を見上げていた。


そんな あたしの側に

アイツはやってきたんだ。




「なにしてんの?」


そう言って
わざわざ腰を屈めてまでして
あたしの顔を覗き込んできた。




「雪原」


あたしは冷静に雪原を
見つめた。


きっと驚いたりしたら
その反応を見て楽しむのだろうと思ったから……。




すると
また雪原は


「なにしてんの?」



と聞いてきた。






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