裸足のシンデレラ
「今日はこの辺で終わりにしようよー!!」

「愛ちゃん!!」


愛ちゃんは学級委員で今回の劇の監督。


「あれー?真姫の相手役って服部じゃなかったよね?」

「そうなんだけど…あんまりにも…。」

「ん?」

「お疲れ様、遠野さん。委員長。」


この声は…。


「三橋くんっ…!!」

「お疲れー!!三橋、やっぱ王子役ハマリ役だわ!!すっごい似合ってるよ。ねぇ真姫?」

「うっ…うんっ!!」

「服部もそう思うでしょ?」

「…俺は別に思わねぇけど?」

「なっ…何言ってんのよ瞬!!」

「何って…いいんちょーに聞かれたから答えただけ。」

「だけって…。」


も…もう!!瞬ってば本人に向かってなんてこと…。


「服部の言うとおり、僕は王子ってガラじゃないよ。」

「そっ…そんなことないよっ!!
三橋くんはホントに王子様みたいだと思う!!」


ってあたしのバカ…。
本人に向かって何を…。


「…ありがとう。」

「え…?」



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