裸足のシンデレラ
「俺だって『木』とかが良かったっつーの。
んだよこの年にもなって『魔法使い』とか…。考えただけでも鳥肌立つ。」

「なっ…!!魔法使いはすっごくすっごく大事な役なんだから!!」

「…そーかよ。」


ぶっきらぼうにそう吐き捨てた瞬。
いいんだけどさ…別に。
…でも、いいな…瞬。
シンデレラに一歩を踏み出す勇気と、夢を与えてくれた…魔法使い。


「里穂は何だっけ?」

「…継母。」

「「うわー…。っぽい。」」

「自分でもそう思ってるわよ。」
















なにがともあれ、今日の放課後から練習が始まる。


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