ピーンポーン


「は~い。」
お母さんが玄関へと行こうとするのを私は引き止めた。

「いい、私が出る。」

「あら、そう?」

「多分、さおりだから。」

「あ~、じゃあ、お茶の用意しておくわ。」

「いいよ…食器直したばっかじゃん!部屋にペットボトルのお茶あるから。」

そう言って、私は玄関へいき扉を開けた。

そこには予想通りさおりがいた

「いらっしゃい。」

「…うん」

顔は今にも泣きそうだ

私はさおりを部屋へと案内した
部屋へ入ると同時にさおりが言った

「やっぱり明日いくんだね。」

「うん。」

ベッドと机だけがある空っぽの部屋
さおりをベッドに座らせ、コンビにで買っておいたお茶を渡した


「ありがとう。」

「こんなものしかなくてごめんね」

「ううん…やっぱり明日はこれないよね?」

「え?」

「タイムカプセル…」
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