家に入ると走って自分の部屋へ入った。

扉を閉めて電気をつけ、ハチから貰った手紙をゆっくり開ける。

【ルナへ

中学卒業おめでとう。

この手紙がちゃんとルナに渡せたか心配です。

でも読んでくれてんなら、渡せたんよな~


ごめんな。

俺は常にルナに嘘をついていた

アノ噂でわかる?

アノ噂は、噂じゃなかってん。
でもルナに聞かれたとき、正直に答えたら
もうルナと喋れんくなる気がして

噂って言葉に甘えてしまってん。

だって、ルナは噂が広まり始めてから俺と喋ってくれへんくなったやん。

俺嫌やった。

ルナと喋れへんかったら野球のストライク
出せなくなってんで。

俺にとっては、ルナは友達よりなんかもっとすごい感じの存在やってん。

それは、多分・・・ってか、俺はルナが好きやから。

喋れへんだけでおかしくなってしまうねん。

変やろ・・・。



ずっと好きやった。
きっとこの先も好きやと思う。】

そう書かれた手紙は二枚目へと続いていた

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