願い事


「嘉穂ッ」


小声で嘉穂に声を掛ける


「どういうつもり?」


「アンタ達こそどういうつもり?余所余所しく喋って...イライラするわ」


イライラするって...


「当たり前でしょっ?久々に会ったんだよ?しかもアンタが勝手に逆ナンして...」


「しょうがないじゃん、カッコよかったんだし。公園なら話せるでしょ?」


「でもその間、嘉穂はどうすんの...?」


「近くで日向ぼっこしてるから気にしないで」


日向ぼっこって...


「着いたよ」


気付けば公園の入り口


「はいはい~。お二人さんはこっちね~」


「ちょっ!?」


嘉穂がうちと智城の背中を押してベンチに座らせる


「じゃ、終わったら呼んでね~♪」


そう言って違うベンチに座った


「...」


「...」


そりゃそうでしょう...


久々に会ったんだし...何も話すことはない












< 30 / 66 >

この作品をシェア

pagetop