時空恋愛 陰陽師と新撰組
「多分力が強い場所で
きちんと奉られ無かったせいだね

住職は何してんだか…」

ため息を一つした
…今ので不幸になったかな?

「あ、元からの不幸を追い出す、
なんて言う人もいたか…」

ボソッと呟くと

「結界だけですが、今はまだ…」

青龍が言う

「分かってるよ
霊力はまだ不完全だからね」

貴船や、冥界に行けば霊力に変化
が起きやすい

今の状況ではこちらが危険だから
結界である程度鎮静化させてから
行動しよう

「帰ろっか?」

欠伸を堪え、新撰組に向かう

途中ちりん、ちりん
鈴の音がした気がして振り返るが

「どうかしました?」

後ろを歩く玄武に不審がられ、

「気のせいだったみたい」

また歩き、新撰組頓所に入る

…この鈴の音が気のせいではない
と分かるのはまだまだ先の話
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