1431㌔の純恋
かっこいいところ
僕は歌ってたら
お腹が減ってきた。
すぐ近くにある、
お好み焼き屋さんで
食事をする事にした。
僕の住むところは
結構もんじゃ焼きとか
お好み焼きとかが有名なので、僕の家族は一ヶ月に一回は行くくらいの
もんじゃ好きだ。
お好み焼きとか焼けない人もいるけど僕は焼ける。君にかっこいいところを
見せたい為、
僕は君に
「僕が焼くお好み焼きは
美味しいよ。」
と言った。
「わあ、楽しみ」
僕は君の期待する顔を見てますます腕が鳴った。
お店に入り、美味しいのを選び注文した。
僕は愛情を込めて
かきまぜた。
いつも以上にかきまぜた。よし、もういいだろう。
僕は鉄板に乗せ
焼き始めた。
じゅーじゅーといい音がする。君は僕の手付きを
見ている。
見られると恥ずかしくなり、僕はすぐあがってしまう。すごく緊張してきた。
さあ、いよいよひっくり返す時がきた。
僕は腕まくりをし、
ひっくり返した。
結果は、、、、、、、
大失敗に終わった。
こんなはずじゃないのに、いつもなら綺麗にひっくり返せるはずが、
きれいにガラスが
砕けたみたいに割れた。
僕は自分が言った事が
恥ずかしくなり、
君に「下手でごめんね。」
と言ったら、
君は笑って許してくれた。かっこいいところを見せるはずが大失敗に終わった。僕はまた今度チャレンジする事にした。
形は崩れたけど、僕が
一生懸命作ったから
美味しかった。
君も美味しそうに食べていた。僕は嬉しくなった。
でも僕はふと思いだした。これが君と一緒に食べられる最後の食事なのだと。僕の中から一気に涙が
押し寄せた。
僕は必死に涙をおしぼりで抑えた。
しかしどんどん涙が出てくる。僕は下を向き泣いてるところを君に見られないようにした。でも君にはばれてたみたいだ。
「大丈夫?」と声をかけられた。
僕は涙混じりの笑顔で
「大丈夫。」
と言った。時計を見た。
君と一緒に居れる時間は
後4時間。僕は後4時間の間君にすごく甘えたくなった。二人っきりになれて誰にも邪魔されないところを考えていたらマンガ喫茶が思い浮かんだ。僕達はお好み焼きをたいらげ、
マンガ喫茶に向かう事にした。
この涙はどうしたら止まるんかな。
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