1431㌔の純恋
出会いと別れ
僕はパソコンをやめ、
君にぴったりくっついた。君の温もりは今まで以上に暖かかった。
僕はまた別れの事を
思い出すと、また辛くなるので別れの事は
思い出さないようにした。僕達は少し思い出話しをした。
これまで共に過ごした
三日間の。
笑いながら二人で
話した。
僕は君にもらった
たくさんのプレゼント。
使わないで大切に
しまっておくよ。
君からの愛も、
君と過ごしたこの
三日間も。
僕は絶対に忘れないよ。
僕は最後の最後まで
君に寄り添ったが、
いよいよ別れの時が
来てしまった。
はぁ、、、、、、、、、
と深く重いため息がでた。「もうバイバイの時間だね、、、、」と僕が言うと、
「うん、でもまた会えるから。」と君は明るく言ってくれた。また会えるまでの時間を僕に我慢できるか
心配だったが、
君が「頑張る。」と言ってくれたので、僕も頑張る事にした。
「さて、そろそろ行こうか。」と言い、僕から最後のキスをした。」
お別れのキスじゃなく、
また会えるよ、のキス。
僕は涙を拭いマンガ喫茶を出た。
タクシーに乗り込み、
出発した。
君といれるのは
後数分。
僕はタクシーの中で
君とずっと手を繋いでいた。
君の事をずっと忘れないように、別れる場所まで
ずっと手を繋いでいた。
君もぎゅっと握り返してきた、僕も握り返した。
車内は静まり返っていたが、僕には君の心の声が聞こえた。
僕はうんうんと頷いた。
外を見るともう別れる場所が見えてきた。
そして、
「着きましたよ。」とタクシーの運転手さんが、
僕は荷物を降ろし、
君に一言「バイバイ。」
と言い立ち去った。
君の顔を見ると別れが
辛くなるから。
僕はタクシーの窓越しに
「バイバイ。」と言うのが
精一杯だった。
僕は後ろを振り向かずに
立ち去った。
今にも涙が出そうになった。でもホテルに入る為
必死に我慢した。
僕が泣くのは君の
前だけだと決めているからだ。僕はホテルに
チェックインをし、
部屋に入った。
君と過ごした部屋なのに、昨日とは全然空気が違かった。
静寂がただよる部屋。
僕はこの静寂に
耐えきれず。
君の声を聞いてから、
すぐ床に着いた。
明日は帰らないと
いけないから。
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