1431㌔の純恋
流れゆく景色
僕は新幹線に乗り、
誰もいない席に座った。
こっちに来た時と
今度は反対の景色が
映る。
僕は窓の外を見ていた。
君の住む家は見えなかったが、街並みは見えた。
とても楽しかった場所。
僕の初めての場所。
とてもいいところだった。今度君が僕のとこに
来た時に、僕の住むところを紹介できるように、
勉強しとかないとね。
もう随分先の事まで
考えてしまっている。
それほど君の事が好きなんだと自分で実感した。
こんなに人を好きになった事はないからだ。
僕はこれが最後の恋でもいいと思った。
そのくらい君の事が好きだった。だから別れも辛くなる。僕はお酒を飲み忘れる事にした。
途中駅で降りて、
お土産を買って行く事にした。君へのお土産も
内緒で買った。
びっくりさせたいからね。僕はもう自分へのプレゼントはもう買わない事にした。もういっぱい買ったからね。
みんなへのお土産と、
思い出話しを持ち帰り、
僕は次の新幹線に乗った。この新幹線はしばらく乗ってるので僕は色んな写真を撮った。
撮って君に見せたかったからだ。写真を撮り終えた僕は、次の駅までずっと
外を眺めていた。各駅に着くたびに目につく
恋人達。僕は羨ましくなり、その時だけ目をそらす。
そしてまた外を見るの
くり返しをしていた。
そんな事をしている内に
次の駅についた。
後乗り換えは3回だ。
僕はもう手慣れたもので、初日は駅構内で迷ったが、もう迷わなかった。
次の新幹線の乗り込み出発した。
次の駅でもう僕の住む、
県に入る。
君のところから
800㌔離れてるのに、
日本の技術はすごいなぁ、と感心した。
そして僕の住む県の駅についた。
辺りは夕暮れで僕の好きな景色だった。
僕は次の電車に乗り込み、出発した。
夕暮れを眺めながらの
電車旅。僕はすごく感動して、いつまにか寂しさが消えていた。
きっと好きなものを
見たからだろう。
僕の住む町へ近づくにつれ夕日が沈んでいった。
と同時に僕の疲労も増した。座りっぱなしってのも案外疲れてくる。
僕は事務員さんの気持ちがわかった。
辺りが暗くなった頃、
次の駅に着いた。
後一回乗り換えすれば、
もうこの旅も終わりだ。
僕は切符を買い最後の
電車へ乗り込んだ。
電車旅は楽しいな。

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