1431㌔の純恋
君との初出会い
僕はたったいまバスに乗った。君のところまでは
これから後2時間だ。
揺られるバスの中で
僕はずっと考えごとを
していた。
君に会ったらまず何を
話そう。
なんて話しかけよう。
あの言葉をいう時
どのタイミングで言おうとか考えていた。
でも長旅の疲れからなのか、僕はうとうとしてしまった。その時バスのアナウンスが聞こえてきた。
「次は〇〇〇センターです。お降りの方はボタンをお押し下さい。」
〇〇〇センターは君との待ち合わせ場所。
やっと会える時がきた。
僕は降りる為にボタンを
押そうとした。
でも押そうとする人差し指が震えていた。
緊張してきたの?と自分に言いながら、僕は震える人差し指を
必死に抑えながらボタンを押した。
「次、〇〇〇センターに止まります。」
アナウンスが聞こえてきた。後すこし、後すこしと
思うと喜びと嬉しさが
押し寄せてくる。
僕は後少しの時間で必死にもう一度あの言葉を
練習した。
またアナウンスが聞こえてきた。
「まもなく、〇〇〇センターに着きます。」
僕は窓の外を見た。
見ると君の後ろ姿が見えた。その瞬間僕の顔が
赤くなってるのがわかった。「〇〇〇センターです。」僕はゆっくりとバスから降りた。
そして君がいるところまでゆっくり歩いていった。そして君の横に座り、僕の口が動く。
「は、はじめまして。」
あれ?この言葉は練習していたあの言葉ぢゃないのに。そう思っていたら
君が「はじめまして。」
っと言った。君の声は
とても可愛いくて、君に会ってすぐ伝えようとしたあの言葉が出てこなくなってしまった。
でもまだチャンスはある。僕は次の日に伝える事にした。

< 2 / 20 >

この作品をシェア

pagetop