キミとの出会い
びっちょびちょで、電車に乗った。
少しだけ視線が痛い。
駅から家まで、また20分程歩く。
だから濡れたって何したって、興味ない。
音楽を聴きながら、電車に揺られていた。
電車を降りても、雨は降っていた。
少しだけ強まっている気もした。
いつもの、慣れた道のりを
雨に打たれながら、
一歩一歩踏み締めながら、
ゆっくりと歩いて帰った。
ピカッ ゴロゴロ…
まだ入道雲ができる季節じゃないのに、
雷が激しく鳴った。