最愛の人
デパートに着き私達はゲームセンターの所へ行った。

スロットやバスケットのゲームをして楽しんでいた。

「プリクラ撮らない?」

輝愛は大のプリクラ好き。

そんな輝愛を見て直孝は快く賛成してくれた。

プリクラも撮り終えてデパートを出た。

駅のホームに着き電車を待っていると直孝が私の席まで撮ってくれた。

「ここに座りな」

「ありがとう♪」

緊張する。

てかめっちゃドキドキしてるし。

私、直孝にぞっこんしてる。

直孝の事しか考えられない。

告白したいな。

気持ち伝えたいけど怖い。

このままでおれなくなるのは嫌だし。

やっぱり辞めておこう。

「輝愛。お前好きな人いる?」

突然直孝がしゃべりだした。

「うん。いるよ」

私は戸惑った。

だけど言わないとダメだってわかった。

もう気持ち伝えたるしかない。

「あの…」

「俺…」

二人の言葉が同時にハモった。

私達は戸惑っていた。

すると直孝が口を開いた。

「俺、お前が好きだ!」

え?

今好きって言った?

本当に?

直孝が私を好き?

もしかして両想いだったの?

「私も直孝が好き!」

私の返事を聞いた直孝は私を引き寄せて抱きあった。

私は抵抗なんてせずただ抱き返した。

二人は電車が来るまで抱き合っていた。

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