透明にんげん。


そんな時だ。


また、彼女を見た。


彼女は相変わらず魅力的だった。





…………僕を、見てくれ。


僕は走った。
彼女の元へと。



ねぇ、僕を見てくれないか?
僕の声を聞いてくれないか?
僕に、気付いてくれないか?


そして君のこと、教えてくれ。

君は、僕にとって、何なのかを。



ねぇ、こっちだよ。
気付いてくれ!



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