ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
「オレ、もう止めるつもりねーから」


「…何を?」


「オレは…オレは果夜の事が…」


♪~♪~♪


言葉を遮ったのは、オレのケータイ。


着信を見ると、柏木さんからだった。


『もしもし、アオイ!?』


「あー…。ハイ」


『何間の抜けた返事してんのよッ!今どこ!?何してんの!?』


「えっと…家でトイレ…?」


『ヤダ、ちょっと体調悪いの?』


「腹の具合が…。今日はイベントなしのミーティングでしたよね?」


『そうよッ。来れないんなら早めに連絡ちょうだい!』


「…スイマセン」


『今日のミーティングはね、急遽、明日のテレビ出演決定よッ!!』


「…は?テレビ!?」


『明日金曜8時のUTASUKIなんだけど、海外からのゲストがドタキャンしたらしくて。で、穴埋めのゲストが《チェリー》よッ!!』


「は…はぁ…」


『何よっ。もっとこうテンション上がらないワケ!?こっちじゃ佑季もアリエルも大喜びよ?』


「それはどうも」


『あーっっっ、もう!明日は昼には事務所に来てちょうだい。いい?体調整えて、今日はゆっくり休む事。わかった!?』


「了解っス」


───ブチッ


相変わらず一方的に捲し立てられ通話が切られた。
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