ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
荷物と渡された8階のカードキーを持ってエレベーターへ。


果夜の荷物も持ってやりたいところだが、スタッフの手前、姉妹であるオレ達はいつも通りとはいかない。


入った部屋は運良くオーシャンビュー。


「わぁ!蒼斗、海が見えるよっ!」


2人きりになった途端、蒼斗。


果夜に呼ばれるその名前が普段よりくすぐったく感じるのは、異国の解放感のせいだろうか。


「海なんて撮影中いくらでも見れるさ」


とは言いつつも、母子家庭で海にすら行った事のないオレだって、明日の朝日に照らされた海が待ち遠しい。


「はぁー…。連れて来てもらって良かった!ありがと、蒼斗」


「《チェリー》をやってたかいがあるな。んーっ!ハワイ最高ッ」


荷物もほどかずベランダで果夜と2人。


肩を組みたくて疼く右腕。


オレ、今日から5日間眠れるだろうか。


果夜の寝顔を隣に見ながら、なんて。


何かと旺盛モンモンのハングリーなオレに耐えられるかよっ!
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