ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
息を吸い、大きめの咳払いをすると、笑顔の果夜がオレの顔を覗き込んだ。


「蒼斗、待った?」


「か、果夜…!」


「そんな驚かないでよ。あらかじめ約束して待ち合わせてるのにぃ。ねっ、行こっ!」


長い髪を背中で揺らし歩く果夜は。


眩しい。


昨日より今日、今日より明日とキラキラが増して。


そのうち見えなくなっちまわねぇかな…。


ヤベェ…。


爆発しそうな思春期男子、蒼斗よ。


こらえろ!!
< 99 / 343 >

この作品をシェア

pagetop