私だけを見て…
ライバルはマドンナさん


なぜか渋い顔の智ちゃん


「うーん…それは確実にその女の人のこと好きだね」


「そんなぁーー」


こんな時までそんなバッサリ言わないでよ…


「で、その女の人って誰なの?」


「誰かは分かんないけど、髪が長くて、色白で、モテますーって感じの人」


「モテますーって……。でも多分分かった。3年生の柊美桜(ヒイラギ ミオ)先輩だよ」


「ひいらぎみお?」


「まさか知らないなんて言わないよね?」


そう言う智ちゃんの目は全く笑っていなかったので、私は頷くことしか出来なかった


「も、もっちろん!!知ってるよ?」


智ちゃんは怪しい目つきになりながら、


「柊先輩って言ったら、学校のマドンナって言われてる先輩だよ?」


と教えてくれた


「ま、私は嫌いだけどね」


と最後に付け加えて



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