もはめっどあります!
◆第4章 奇跡の快進撃
「ぜ、ぜ~ぜ~」

酷い汗だった。

悪夢と言っても良かった。

ミツルは布団から飛び出して部屋の隅で、荒い息を弾ませて暗闇をじっと見詰めていた。

★☆★☆★☆

試合前日の計量は、一発で合格だった。

「ほらみろ、やりゃあできるじゃねえか」

会長は満足そうに笑みを浮かべてミツルの背中をバンバンと叩いた。

「は…はぁ…」

釈然としない表情のミツルで有ったが、次の日の試合は1ラウンドKO勝ち。

彼の重いパンチは破壊力抜群だった。
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