もはめっどあります!
ミツルは焦った、本気で焦った。人生ここまでパニックに陥ったのは初めての経験だった。

そしてたまらずこう叫ぶ。

「あ~やめてくれぇ、分った、分ったよ、払う、払うから!」

それを聞いたもはめっどは、にやりと笑って、再び何か呪文を唱えた。

それと同時に体がぷしゅ~っと元に戻る。

「じゃぁ、ここにサインするね」

もはめっどは請求書にサインがされた事を確認すると、にやにや笑いを残してミツルの前から姿を消した。
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