白緑蝶"Ice green butterfly
タオルに濡れた体を包む。

髪から流れ落ちる雫。

「はあ~~~」

愛し合ったばかりなのに
私は、また、こうして
ため息をつく。

やっぱり、この恋は

この愛は、幻・・・

終わらせなきゃいけない。

だって、どんなに望んでも
貴方の愛は、私には無いから。

触れることのない唇が
わざわざ聞かなくても
そう言ってるじゃない。

愛は無い・・・

『ヒワ・・・』

聞かれないし、呼ばれない
私の、本当の名前。
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