白緑蝶"Ice green butterfly
翌朝・・・

晴れ渡る空など
私は、一度も見ない。

両手で、顔を覆った私は
いつものように居た堪れない
気持ちに支配される。

闇が明ける前・・・

貴方は、この部屋を出て行く

振り返らない貴方の背中を
見つめる事には、なれた私

だけど、閉まるドアの音
に、なれる事は無い。

音と共に、ズキッと痛む胸
を私は、今日も押さえる。
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