白緑蝶"Ice green butterfly
首を左右に振って威嚇した後
一人の男の顔を殴りつけ
含み笑う、空。

その表情は、見る見る恐ろしく
不気味になり、男達の背筋は
凍る。

「次は、おまえ?

 かかって来いよ

 ほらっ、早く」

「やめだ、やめ
 
 行くぞ」

そう言って、男達は
逃げて行った。

唇の端に触れる、手。

鞄から、ハンカチを取り出し
歩き出す、空の腕に触れ
傷口にハンカチをあてる卯月。

「ソラ、大丈夫?」

腕に触れる卯月の手を強く
解く、空。

「いいって
 こんなの大した事ねえ」
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