白緑蝶"Ice green butterfly
私は、泣きそうなのを我慢して
貴方の手にタオルを差し出した

貴方の手が、掴んだのは
タオルを持つ私の手。

「ソラ?
 ちょっ、ちがう」

貴方はドアを開け、その手を
引き寄せ、私は服のまま
浴室の中に立つ。

背中越し、閉まるドア。

タオルを腰に巻くソラが
私に詰め寄ると濡れたドアに
私の背中がくっついた。

目の前には、半身、裸のソラ

貴方はシャワーヘッドを持つ
ボタンに手をかけた。

「ソラ、だめだよ
 服が濡れちゃう」

「濡れるの嫌なら
 脱いじゃえば?」

「嫌だよ、脱がない」

「じゃあ、濡れろ」

貴方は、私の頭上から
シャワーのお湯を出す。
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