白緑蝶"Ice green butterfly
貴方に連れられて辿り着いた
場所は決して高級なレストラン
などではなく、どちらかという
と質素な普通の定食屋さん
だった。

お店から洩れる光はほんのり
薄暗くなっていた。

ガラガラガラ・・・

貴方が引き戸を開けると中から
大きな声が聞こえた。

「すいません
 今日は、もうお終い・・・
 
 ソラ、なんだ、お前かよ」

「おう、ミナト、生きてた?」

「生きてるよ
 
 勝手に殺すな」

「殺しちゃいねえよ
 
 それに、死にそうなのは俺
 
 腹減ったぁ
 なあ、何か食わせてよ」

「いつも言うけど
 こんな時間に来ても
 何もねえぞ」
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