彼岸と此岸の狭間にて
「実は、『紫馬聡乃助』の事を知りたいと思いまして…分かるでしょうか?」
「その人は?」
「私の家の開祖だと思うんですが…!?」
「となるとかなり古いですよね!?いつ頃の人ですか?」
「死んだ年が1713年となってました」
「そうなると江戸時代中期辺りか!?ちょっと待ってて下さい。見てみます!」
和尚が奥へ引っ込んだ代わりに奥さんと思しき人がお茶を持って来る。
「そうだったの、小学校2年まで。ふ〜ん……ここに来たのは6年振りぐらいなんだ!?……この辺りも変わったでしょう!?」
そんな世間話をしているところへ和尚が戻って来る。
「すみません、お待たせしました」
『ボロボロ』で焦げ茶色に変色した『檀家帳』を手にしている。
「名前と住所らしきものは載ってますが、職業とかは別に載ってませんね」
「実在したんでしょうか?」
「断言は出来ませんが、これを見る限りでは存在したといっても良いかも知れません」
「というのは?」
「あの時代は殆どの人が読み書きが出来ませんからね。だから、大抵はこちら側で書くのですが、この人だけが自分で書いているみたいなので…」
明らかに『紫馬聡乃助』の名と他の名の字体が違っていた。
「この住所は?」
「私には分かりません。役所とか郷土資料館で調べてみるのは如何です?」
(実在している事が分かればいいか!?それにその場所に行ったところで何かを発見できる可能性は少ないだろう)
「その人は?」
「私の家の開祖だと思うんですが…!?」
「となるとかなり古いですよね!?いつ頃の人ですか?」
「死んだ年が1713年となってました」
「そうなると江戸時代中期辺りか!?ちょっと待ってて下さい。見てみます!」
和尚が奥へ引っ込んだ代わりに奥さんと思しき人がお茶を持って来る。
「そうだったの、小学校2年まで。ふ〜ん……ここに来たのは6年振りぐらいなんだ!?……この辺りも変わったでしょう!?」
そんな世間話をしているところへ和尚が戻って来る。
「すみません、お待たせしました」
『ボロボロ』で焦げ茶色に変色した『檀家帳』を手にしている。
「名前と住所らしきものは載ってますが、職業とかは別に載ってませんね」
「実在したんでしょうか?」
「断言は出来ませんが、これを見る限りでは存在したといっても良いかも知れません」
「というのは?」
「あの時代は殆どの人が読み書きが出来ませんからね。だから、大抵はこちら側で書くのですが、この人だけが自分で書いているみたいなので…」
明らかに『紫馬聡乃助』の名と他の名の字体が違っていた。
「この住所は?」
「私には分かりません。役所とか郷土資料館で調べてみるのは如何です?」
(実在している事が分かればいいか!?それにその場所に行ったところで何かを発見できる可能性は少ないだろう)