AKIKO
はにかみながら


亜希子さんと一緒に後部座席に


乗り込んだ


身を固まらせてキンチョー気味


そこで持っていた飴玉をあげた


最初は親の顔を見てためらって


いたが、亜希子さんが笑顔で頷くと


恥ずかしそうに受け取って


もう一つを妹にあげた


ほほえましくこっちも笑顔になった





車は静かに動きだし


狭い団地の中をすりぬけて


246に出た


246を川崎方面に走らせて


多摩川へと向かった


車内は一向におしゃべりは


止まらずとても賑やかになっていた


仕事 子育て 家庭 色々な話題が


話にあがり、盛り上がった


でも運転をしながら入っていいのか


分からない話題だったのが


恋愛


だった


ん?確か結婚していたような…


そんな事を考えて静かになって


しまっていた
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