Rose of blood
『何が違うんだい?』



このまま元の世界へ帰れば悲しい恋をしなくていい。


だけど傍にはいられないしもう会えない。


どっちが辛いのかな……。


たとえ残ったとしても、シエルは私じゃなく綺麗な純血のお姫様と結婚するだろう。


叶わない恋だとしても……どれだけ辛い想いをしたとしても……ただ傍で想っていることは許されるのかな?


シエルの手が私の頬に触れ指をスッと動かした。


私……泣いちゃったんだ……。



『ごめん泣かせるつもりはなかったんだ。そんな顔をされると抑えがきかなくなりそうだよ』

「……えっ?」






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