Rose of blood
シエルと体を重ねて、今はシエルが腕枕をしてくれている。


凄く落ち着く。


シエルは腕枕とは反対の手でずっと頭を撫でてくれている。



「シエル……だぁい好きっ」

『俺は愛してる』



啄むようなキス。


まだまだお子様な私には大人のキスよりも心地のいいキス。



『瑠花』

「ん?」



急に真剣な声になるシエル。



『結婚しよう』

「……え?」

『周りは反対するかもしれない。でも絶対に認めさせてみせる』



今日に限って……どうして……そんな事…………。


抑えていた気持ちが溢れるように涙が止めどなく溢れ落ちていく。






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