Rose of blood
部屋に入ると父と母、そしてアマンダとアマンダの父アルファナ卿が談笑していた。



『シエル様、ご無沙汰しております』



俺に気付くとアルファナ卿は立ち上がりお辞儀をした。



『お久しぶりです、アルファナ卿』



席につくと父がすぐに結婚式の話を始めた。



『式は国民の前で盛大に行いたいと思っておるんだが、それで宜しいかな?』

「はい、勿論です。国民の皆様にもお祝いして頂けると嬉しいですわ」

『ランス王、式が済んだ後は、我が国でも国民に娘とシエル様のお姿をお披露目をさせて頂きたいのですが』

『無論だ』






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