Rose of blood
きっとアマンダは俺が結婚などどうでもいいと思っている事は分かっているだろう。


俺が誰を愛していても、結婚を止めたいとも言わないだろう。


その証拠にパーティーで瑠花を抱きしめているところを見ているはずなのに、何も聞いてこない。


まるで何も無かったような振る舞いだ。



『シエル、お前はどういう式にしたいんだ』

『男性より女性の方が結婚式に対しては理想がおありでしょうから、アマンダや母に任せますよ』


瑠花……お前との結婚ならどんな些細な事も一緒に決めたいと思うよ。






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