Rose of blood
「今日は久しぶりにラキと温室に行ってくるね」

『護衛もつけてな』

「分かってるよ。バラ園にもあまり長居しないようにするね」

『あぁ』



何もないとは思うけど、用心するにこしたことはないもんね。


一人で出歩かれると心配で仕事に手がつかないって言われちゃったし。


それにしても温室に行くのは何ヵ月ぶりだろう。


薔薇たちは元気に咲いてくれてるかな。


この時の私は温室に行く事が楽しみでしょうがなかった。


だけど……あんなことになるなら行かなければよかった…………。






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