Rose of blood
*****



「シエル様、失礼しても宜しいでしょうか」

『あぁ』



瑠花とのティータイムが終わったのか、カナリアが執務室を訪ねてきた。



『ティータイムはどうだった?』

「とても楽しい一時でしたよ。瑠花様は……お顔だけではなく雰囲気、性格もローズ様に似てらっしゃいますね」

『……あぁ、そうだな』



それは自分自身がよく分かっている。


自制心がきかなくなりそうな時もある。


俺の事を試しているかの様にあいつはいつも無防備だ。






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