海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「宮沢賢治の『双子の星』か…。よくやったし、受け取り方で、もめたりもしたよな…。」


「そうね…。でも、最後には、なまこは、彗星に戻れたかどうかの話になったね。」

浩二と美由紀は、初めて笑顔で見つめあった。

「なまこは、なんでポウセ童子が死んだなんて嘘を…。」

浩二は、振り返って、真愛を見た。


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