オパール・オッドアイ
わたあめ・くじ引き・焼きそば・スーパーボールすくい・イカ焼き・お面屋さんefs…。
きらきらと輝く屋台に目移りし過ぎて酔いそうになりながらもとても楽しい。

「素晴らしい…!素晴らし過ぎるわっ!!
なんて素敵な空間なの!?
これに参加していなかっただなんて!
人生の大半を損して過ごしてしまった気分だわ…。
なんて勿体ないことをしてしまったのっ、私っ!!」

「…なあ、琥珀?
なんか、お前の姉ちゃん今までに見たこと無いくらいテンション上がってないか?
いろんなモノが振り切れている感じ。」

「あぁ。
俺もあまり見たこと無い。
悪いけど〔あれ〕から目を離さないようにして。
たぶん、誰の声も聞こえない上に神業的なワープをして迷子になる可能性大だから。」

「…ワープ?って言ってる側から居なくなってるっ!?」

「…な?神業だろ?」

「確かに凄いな…って感心している場合じゃないだろ!!
早く捜さないとヤバい事になりかねないぞ。
今は大丈夫そうにしてたけど…。」

「だな。あれは飽くまでもテリトリー内の態度だ。
周りに誰も知っている人の居ない、見知らぬ土地だと気付いて恐いと思ったら、また引きこもりに戻る、いや、前より酷くなるかも。
…手綱付けておくんだった。」

「手綱って~冗談だろ?
…本気の目をしながら言わないで!?
青筋たてながら綺麗な顔で微笑まないで!
体感温度が夏なのに氷点下並に下がってるから!」

「…はぁっ。
腹立ているだけじゃ問題は解決しないもんな。
さっさと捜すか。
ごめん。雪夜兄さん達にこのこと知らせてくるから先に捜してて。」

「わかった。
見つかったらケータイに連絡して。
ってか聖歌に電話かメールすれば…。」

「重ね重ね申し訳ないんだけど、さっき『ケータイ忘れた~』とかへらへら笑ってたんだ。
一番必要な人間なのにな。」

「あぁ…。」

やっとの思いで見つけた小さな望みのかけらが、目の前で気前よく華麗に粉砕された瞬間だった。

琥珀と離れた椋兎は先に進みながら聖歌を捜す。

浴衣姿が溢れ返るこの場所で同じく浴衣姿の聖歌を捜すのはかなり難易度が高い。
似たような浴衣姿を見つけてはその人の前に行って顔を確認しては落胆しを繰り返す。

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