1LOVEワガママ漫画家と忠実執事の甘い秘め事
あり得ないからこそ憧れ、夢をみる
「どの部屋がいい?」
いや、ホテルって言ったけど思いっきり……
「ラブホですか?」
「普通のホテルより安いから」
確実に私がオッケー出したと勘違いしてるな。ラブホ街を堂々と歩いて行くからもしかしたらと思ったけど……
ビルに入ると、壁一面に部屋の写真が貼られていてご丁寧に料金まで書かれていた。
「入りたい部屋のボタンを押したら鍵が出る仕組みか」
「杏ちゃん、初めて?」
「こういうタイプは」
うん、勉強になる。ついてきてよかったかも。写真を何枚か撮っておこうと私がバックに手を伸ばした瞬間……