1LOVEワガママ漫画家と忠実執事の甘い秘め事
「杏さん、そこまでです。帰りましょう」
「え?」
いきなり後ろから現れた皆吉。驚いている私の肩を抱いて、会田さんから引き離した。
「皆吉、ちょっと待って!」
まだ写真撮ってないし!それにもう少しネタを収集したいのに!
「杏ちゃん、誰?」
「あなたに教える必要はありません。どうぞ、お引き取り下さい」
「待てって言ってるでしょ! あんた、いつからつけてたのよ?」
「居酒屋を出てからです。だから言ったでしょう。今のあなたは綺麗すぎるから、このようないかがわしい場所へ連れ込まれると」