俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~

◆◇◆◇◆◇

折角三人揃ったんだから、皆で夕食とでも思ったが、私は体良く祐二さんに追い出されて、帰宅する事にになってしまった。

二人がこれからする事を想像すると、やっぱり心の中にジェラシーの嵐が吹き荒れる。

明日は学校で口聴いてあげないんだから。寂しく一日を過ごせば良いんだ。

ちょっと心に邪気を纏いつつ私は家路を急いだ。

◆◇◆◇◆◇

「なぁ、桃子…」

学校では尚哉がちょっと困っていた。

私の事をどうして良いのか分からないと言った表情。何故かちょっと優越感…

「尚哉…」

私はわざときつい口調で尚哉に向かってそう言った。

「え、な、何?」

私は尚哉を手招きして耳元でこう囁いた。

「許してあげる」

そしてにっこりと微笑んで見せた。
< 115 / 259 >

この作品をシェア

pagetop