俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
しかし、そのパンチは空を切り、つんのめった処に逆に尚哉のパンチが突き刺さる。

男子生徒は一撃で気を失って、その場に崩れ落ちた。

「そう言う訳だが、まだ、やるか」

尚哉は取り囲んだ男子生徒を一瞥する。その眼光は本気の怒りを湛えていた。

「ち、おい、引き上げるぞ」

気を失った男子生徒は、眼を覚ましたが、何が起こったのか理解出来ていなかった様だが、他の連中に引きずられて、その場から去って行った。

尚哉は私の横にひざまづくと、私に背を差しのべた。

「すまない、あいつら、沙羅の取り巻きだろ、あいつが何かしたんだな」
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