俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~

†思いやりの夜

「あら、どちらへおいで?」

「決まってるだろ、尚哉の部屋さ」

「まぁ、ちゃんと休ませてあげてね」

「今日は無茶はしないさ、じゃあ、また明日にでも」

そう言って祐二は、あっという間に「芙蓉」の店内から去って行った。

「さて、桃子ちゃんはどうするのかしら?」

「私?私は…」

私はそう言って黙り込んでしまった。正直、どうして良いか分からなかった。

「どうするの?このままじゃ取られちゃうわよ。男同士なんてハンデにならないわよ」

ナナコママの言葉で、私も決心が付いた。両親にはなんとでも良い訳できる。尚哉の処に行こう。

私は、席から立ち上がると、ナナコママに一礼して「芙蓉」を後にした。ママの意味深な表情は、私を後押ししてくれている様に感じた。
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