俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~

†夢の中

「は…はぁ…」

「基本的な事を学校で学んでから、僕の会社に来た方が、やりやすいと思うからね、どうだい、頼まれてくれないかな?」

◆◇◆◇◆◇

「大学…いかねぇよ…俺は出来るだけ早く、経済的に自立するんだ」

尚哉の答えは予想通りの物だった。祐二さんには悪いけど、ちょっと説得できそうにない。

「でも、大学で勉強すれば、祐二さんの会社で仕事するにも…」

「俺は、祐二の会社に入る気は無い。それに、もし大学行くとしても目標は美大だ」

「美大?」

「ああ、カメラ、やってみたいと思ってる…」

「へぇ…」

私は尚哉の具体的な進路希望を初めて聞いた、そんな夢が有るなんて知らなかった。

◆◇◆◇◆◇

「――だ、そうです」

「なるほどね…」

祐二さんは苦笑いを噛み潰した表情で私にそう言った。
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