おしえてください、先生。

「一昨日……キス、したろ。許可もなしに……。ごめん」

「え、あ、う、うん?! だ、大丈夫! 気にしないで!」



一昨日……キス……、と考えて、やっと思い出した。

一昨日、雄悟先生に頬にキスをされたことを。



……先生、ごめんなさい。

昨日の雷とかお風呂とかで頭がいっぱいで……。

雄悟先生、気にしてくれてたのかな……。

それに、昨日は本当に助かった。

お風呂とかお泊まりとか、びっくりしたし心配だったけど……。

その心配が吹っ飛んじゃうくらい、優しくて誠実だった。

すごく……格好良かった。



雄悟先生は私の返事にホッとしたのか、目を閉じて寝始めた。

無防備な寝顔が、かわいらしい。



「おやすみ、雄悟先生」



そっと、先生の髪を撫でた。








雄悟先生が寝ている間に朝ご飯を食べ、家事をする。

昨日の濡れた服を洗濯しようとしたら、当然だけど先生の下着もあって、パニックになってしまった。

もちろん洗濯したけど。

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