おしえてください、先生。

お昼ご飯には食べやすいようにシンプルなうどんにした。

雄悟先生は寝起きでぼーっとしていて、食欲があるか不安だったけど完食してくれた。

そのあと再び寝始めたのを見て、私は勉強をし始めた。





勉強し始めて2時間ほど経った頃、雄悟先生が目を覚ました。



「……南」

「雄悟先生。おはよう。身体、どうかな」

「ん……だるい」



雄悟先生の目はトロンと溶け、顔は赤く、息も少し荒い。

なんか、すごい……こういうの色気って言うのかな……?



「ゼリーとか、食べる?」

「いらね……。それより、冷えピタ換えて……」

「あ、うん」



新しい冷えピタを持ってきて雄悟先生に渡そうとするけど、先生は受け取ってはくれない。



「先生?」

「貼って」

「え?」

「南が貼って」

「ええぇぇえ?」

「はやく」



雄悟先生が熱で潤んだ瞳を向けてくる。

抗えない。抗ってはいけない気さえする。

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