この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「?!」


はぁ?!

なんで??


俺は意味が分からないままとりあえずリビングに向かった。


美代が起きるまでに何とかしなきゃ…


そんな風に1人でオロオロしていると


ふいにベランダをコンコンと叩く音がした。


「……?!」


俺がベランダを見るとガラスの向こうには銀と山吹の姿があった。


「ぎ…銀に、山吹…?」


目が合うと


片手で来い来いと俺を呼ぶ山吹。


俺は呼ばれるがままカラカラとゆっくりベランダをあける。


そして美代にバレないように、こっそりと外へ出るとまたガラスを閉めた。







『マサル氏、おはようポ。よく眠れたっクル~?』


山吹の肩に止まる銀が翼をあげる。


ベランダに出ると既に蝉が鳴き始めていた。


「お、おはよう。睡眠は取れたんだけど…」


『クルック~?』


「魂がまだ人間に馴染んでないせいかな?俺どっか異常があんのかもしれねぇ…」


俺は眉を下げながら視線を下半身に落とした。


『ポよ?!』


俺の言葉に銀は目を丸くする。


そんな俺たちに対して、山吹はシレッと言った。


「あ~そりゃ問題ないで。男の朝の生理現象やわ」


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