この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「は?な、なに言ってんだ…!俺が夏美なんて好きな訳ねぇだろ!」
俺の言葉に
ヒゲ男は耳を赤くさせながら、大きな声で否定した。
「こんな…水着きてても女に見えねぇような狂暴なやつ!」
ヒゲ男がそう言った時
――バチンッ!!
急に派手な音がしてヒゲ男の頬に平手打ちが飛んだ。
一瞬
星が飛んだヒゲ男は目を大きく見開いて
混乱した表情でいつの間にか目の前にいる
メイを見た。
「…頬に蚊がいたぞ」
メイは無表情のままそう言うとパンパンと手を払った。
「…あ…え…?」
ヒゲ男は訳が分からないまま、口をパクパクさせ頬に手を当てた。
そして周りを見渡したヒゲ男は夏美をみて目を見開いた。
「っ………!?」
そしてヒゲ男はそのまま、一瞬息を飲んだ。
「な、夏美…?おま、なに泣いてんだよ?」