この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
そこへ、ようやく部長が携帯で連絡していた水難隊が到着した。
「水難者はどこですか?!」
バタバタと駆け寄る数人の水難隊。
部長が状況を説明し、ヒゲ男と夏美は担架に乗せられた。
そして二人はそれぞれ、部長と副部長に付き添われ
待機していた救急車で病院へ運ばれて行ったのだった。
二人が見えなくなった後
俺は部員たちから質問責めにあった。
「あんたスゲーな!!」
「イルカの調教とか経験あんの!?」
「めちゃくちゃかっこ良かったよ~!!」
興奮する部員たち。
しかし砂浜に座る俺は、そんな部員たちにやんわり笑顔を返すのが精一杯だった。
相当疲れたのか
なんだか体に力が入らない…。
そんな俺を見かねて、美代がその場を納めてくれた。