この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
すると美代は頬を染めたまま、少し上目遣いで俺を見た。


「それ、私とマサルさんのお守りなの…」


「お、お守り?」


「うん。ずっと…好きのお守り///」


「…!!!」


ずっと、好き


美代の言葉に俺は言葉が途切れてしまった。


だってまさか、そんな嬉しいことを言われるなんて予想もしていなかったから…


そんな俺に



「迷惑…かな?」


美代は恐る恐る言う。


「え……?いやまさか…そんなわけないだろ」


俺の言葉に美代の笑顔が輝いた。


「良かったぁ…じゃあそれ、マサルさんにあげるね?」


美代は赤い顔でへへっと笑った。


「お?おぉ、ありがとな…」


美代につられて俺も赤くなった。


「うん…///マサルさん大好き」


「……!!」


「でへへ…好き。大好き!!」


「な…なんだよ…急に///」


美代が壊れた?


俺は嬉しい反面、どう返せば良いのか分からなかった。


そんな俺に美代は言う。


「だって…実家ではマサルさんあれからなんか、よそよそしかったんだもん」


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